メニュー

透析中・透析後に足がつる原因は?カリウムとの関係と対策

[2026.08.31]

要点: 透析に伴う足のつりは、カリウムだけの問題ではありません。体液・循環動態、浸透圧・Na、電解質、栄養代謝、血管・神経を順に確認します。

透析中にふくらはぎが突然つる、透析後に足の裏が痛くなる、帰宅後や夜中のこむら返りで目が覚める。このような症状があると、「カリウムが足りないのでは」「何かを飲めば治るのでは」と考える方もいます。

しかし、透析中・透析後の足のつりは、カリウムだけでは説明できません。とくに透析中や終了間際に起こる場合は、除水による循環血液量の変化、血圧低下、筋肉への血流低下をまず確認します。そのうえで、浸透圧・ナトリウム、カルシウム・マグネシウム・カリウムなどの電解質、栄養・筋肉量、薬、血管や神経の病気まで多面的に評価します。

透析中に足がつった時は、我慢して立ち上がらず、その場でスタッフへ伝えてください。片脚だけの腫れや赤み、足の冷感・変色、強い脱力、胸痛、息苦しさ、意識の変化がある時は、通常のこむら返り以外の病気も考えて早めの対応が必要です。

この記事では、透析中・透析後に足がつる病態を、体液・循環動態、浸透圧・ナトリウム、電解質、栄養代謝、血管・神経などの順に整理し、安全な対処と相談のポイントを福岡県大野城市の本村内科医院が解説します。

最初に確認:すぐスタッフへ伝える症状・緊急性の目安

一般的なこむら返りは、筋肉が突然強く縮んで痛む状態です。ただし、透析中低血圧、血流障害、血栓、感染、重い電解質異常などでも似た訴えが起こります。まず症状の組み合わせから、安全確保と連絡を優先します。

症状・状況 まず行うこと 確認する理由
透析中に突然つった 立ち上がらず、その場でスタッフへ伝える 血圧、脈、除水、ほかの症状を確認するため
冷汗、吐き気、めまい、ふらつき すぐスタッフへ伝え、自力で歩かない 透析中低血圧を伴う可能性があるため
片脚の腫れ・赤み・熱感、冷感・変色 強く揉まず、現在の透析施設へ早めに連絡 血栓、感染、血流障害などの評価が必要なため
胸痛、強い息苦しさ、失神・意識変化 119番通報を含む緊急対応を優先 心臓、肺、重い低血圧などを考えるため

透析中に突然つった時

急に立ち上がらず、ナースコールなどでスタッフを呼んでください。「右のふくらはぎ」「透析開始から約3時間」「冷汗や吐き気もある」のように、部位、発症時刻、ほかの症状を伝えます。血圧低下を伴うと転倒するおそれがあります。

スタッフは血圧、脈、除水量、透析の残り時間、足の状態などを確認し、その時に必要な対応を判断します。患者さんが除水の停止、補液、透析条件の変更を自己判断する必要はありません。

片脚だけの腫れ・赤み・熱感、足の冷感や変色がある時

片脚だけが急に腫れる、赤い、熱い、押すと強く痛む場合は、静脈血栓症や感染などの評価が必要です。足が冷たい、白色や紫色になる、歩くと痛み休むと軽くなる場合は、末梢動脈の血流障害も考えます。原因が分からないまま強く揉まず、透析中はすぐスタッフへ、帰宅後は現在通っている透析施設へ連絡してください。

胸痛・強い息苦しさ・失神、意識の変化を伴う時

胸痛、強い息苦しさ、失神、意識がぼんやりする、全身に力が入らないなどの症状は、心臓・肺、重い低血圧、電解質異常などの緊急評価が必要です。透析施設への通常連絡を待たず、119番通報を含む緊急対応を優先する場合があります。

透析中・透析後の足のつりは「多因子性」です

透析関連の筋けいれんは、体液量、循環動態、浸透圧、電解質、酸塩基平衡、栄養・代謝、筋肉や神経の状態などが重なって起こると考えられています。すべての患者さんを一つの仕組みで説明できるわけではありません。

評価軸 主な確認内容 手掛かりの例
体液・循環動態 除水速度、血圧、循環血液量、ドライウェイト 透析後半、体重増加が大きい日、冷汗・めまい
浸透圧・Na 溶質除去、血清Na、透析液Na、Na勾配 低Na血症、透析中の急な変化、血圧低下
電解質 Na、Ca、Mg、K、透析前後の推移と透析液濃度 筋けいれん、しびれ、脱力、動悸など
栄養・代謝 食事摂取、筋肉量、アルブミン、貧血、カルニチン 体重減少、筋力低下、疲労、長期透析
透析以外 冷え・姿勢、薬、末梢血流、神経・筋骨格 片脚症状、歩行時痛、冷感、しびれ、傷

発症する時刻と状況が病態を考える手掛かりになる

透析後半や終了間際に起こる場合は、除水と循環血液量、血圧、浸透圧変化との関連を考えます。帰宅後や夜間に多い場合は、透析日の体液・電解質変化に加えて、筋疲労、冷え、姿勢、神経障害、血流障害、薬なども確認します。時間帯は手掛かりですが、それだけで原因を断定することはできません。

同じ患者さんでも毎回同じ原因とは限らない

透析間体重増加が大きかった日、食事量が少なかった日、下痢や発熱があった日、薬が変更された時、普段より歩いた日などで条件は変わります。1回の症状や1回の採血値ではなく、数回の経過を比較することが重要です。

原因1:除水・循環血液量・血圧の変化

除水に血管内への水分補充が追いつかない

血液透析では、透析間に体内へたまった余分な水分を除きます。短時間に多くの水分を除くと、組織から血管内へ水分が戻る「血漿再充填」が追いつかず、循環血液量が減少することがあります。その結果、筋肉への血流が低下し、痛い筋けいれんにつながる場合があります。

透析後半に起こりやすい、体重増加が大きかった日の除水中に起こる、血圧低下を伴う場合は、除水速度、透析時間、透析間体重増加、残存尿量、ドライウェイトをまとめて見直します。除水量だけで原因を決めつけることはできません。

透析中低血圧と筋けいれんが同時に起こる

足のつりとともに、あくび、冷汗、吐き気、めまい、ふらつき、胸の違和感がある時は、透析中低血圧を伴っている可能性があります。足だけの症状として我慢せず、すぐスタッフへ伝えてください。

透析中低血圧の症状と評価は、透析中に血圧が下がるとどうなる?症状・原因・予防策で詳しく解説します。ドライウェイトについては、ドライウェイト(基準体重)についても参考になります。

原因2:浸透圧とナトリウムの急な変化

透析では血液中の溶質と浸透圧が変化する

透析中は尿素などの溶質が除去され、血漿浸透圧が変化します。溶質や水分の変化が急な場合、細胞内外の水分移動や循環動態に影響し、筋けいれんの一因になる可能性があります。これはカリウムだけでは説明できない重要な病態です。

血清ナトリウムと透析液ナトリウムの差も確認する

血清ナトリウムに比べて透析液ナトリウムが低い条件では、透析中のナトリウム・浸透圧の低下が大きくなり、血圧低下や筋けいれんに関係する場合があります。患者さん自身の低ナトリウム血症、血糖値、食事や飲水、薬なども含めて評価します。

一方で、透析液ナトリウムを高くすれば常によいわけではありません。透析中の循環は安定しやすくなる可能性がありますが、口渇、透析間体重増加、血圧上昇やナトリウム負荷につながる場合があります。透析液Na濃度は、血清Naの傾向や体液管理と合わせて透析チームが個別に検討します。患者さんが塩分や経口補水液を自己追加することは避けてください。

原因3:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムなどの電解質

電解質は、神経から筋肉への信号伝達と筋肉の収縮・弛緩に関わります。透析前後の濃度、透析中の変化幅、透析液濃度、薬、食事・栄養状態などを合わせて確認します。足がつるという症状だけでは、どの電解質がどの方向に変化しているかは判断できません。

低ナトリウム血症・ナトリウム勾配

低ナトリウム血症そのものに加え、血清Naと透析液Naの差や透析中の変化速度が重要です。意識の変化、頭痛、吐き気、強いだるさなどがあれば、筋けいれんだけでなく全身状態を評価します。慢性的な低Naと急な低下では意味が異なるため、単一の値だけで判断しません。

カルシウムの異常

低カルシウム血症では神経や筋肉が過敏になり、筋けいれん、しびれなどが起こることがあります。透析患者さんでは、血清Caだけでなくアルブミン値、リン、副甲状腺ホルモン、ビタミンD関連薬、カルシウム受容体作動薬、透析液Ca濃度なども関係します。自己判断でカルシウム製剤を追加しないでください。

マグネシウムの異常

低マグネシウム血症は、神経・筋の興奮性を高め、筋けいれんに関係する可能性があります。摂取不足、下痢、プロトンポンプ阻害薬などの薬剤、低い透析液Mg濃度などが背景になることがあります。ただし、Mg補充や透析液Mgの変更による予防効果は十分に確立していません。血清値、薬、透析液条件を医療者が確認します。

カリウムの異常

カリウムも筋肉と心臓の働きに関わりますが、透析中・透析後の足のつりをカリウムだけで説明するのは適切ではありません。低カリウムでは筋力低下や筋けいれんがみられることがあり、高カリウムでも脱力、しびれ、不整脈などが起こり得ます。症状がない高カリウム血症もあります。

判断には採血の推移、透析前後の値、透析液K濃度、心電図が必要な症状、薬、食事、便通などの確認が必要です。

原因4:栄養・代謝・筋肉の要因

低栄養・筋肉量低下・筋疲労

食事摂取量の低下、蛋白エネルギー消耗、筋肉量の減少、運動不足などがあると、筋肉が疲れやすくなり、姿勢保持や歩行の負担でも症状が出やすくなる可能性があります。反対に、普段より長く歩いた日や強い運動をした日の筋疲労も関係します。

食事や水分を極端に控えると、体液管理が崩れるだけでなく低栄養につながるおそれがあります。体重変化、食欲、血清アルブミンなどの検査、筋力・歩行状態を見ながら、医師、看護師、臨床工学技士などが個別に確認し、必要に応じて食事や運動について助言します。

カルニチン欠乏との関連

血液透析患者さんでは、体内で利用できるカルニチンが不足し、筋症状や倦怠感との関連が検討されることがあります。ただし、筋けいれんに対するレボカルニチン補充の研究結果は一貫せず、すべての患者さんへの効果が確立しているわけではありません。

「透析患者だから不足しているはず」と自己判断してサプリメントを使用せず、症状、栄養状態、透析歴、薬、検査結果などを踏まえて主治医へ相談してください。

貧血・酸塩基平衡・併存症

貧血による組織への酸素供給低下、酸塩基平衡の変化、糖尿病、甲状腺疾患などが筋肉の症状に関係する場合もあります。これらは足のつりだけでは診断できないため、症状の経過と定期検査を合わせて評価します。

原因5:冷え・姿勢・薬・血管や神経の病気

冷え・同じ姿勢・足の置き方

透析室の冷房、長時間同じ姿勢でいること、膝が曲がったまま、かかとが浮くなどの姿勢が筋肉の緊張に関係することがあります。掛け物や足の位置を変えたい時は、回路や穿刺部に影響しないようスタッフへ声をかけてください。温熱器具は低温やけどの危険があるため、自己判断で使用しません。

薬剤の影響

利尿薬、便通薬、胃薬などは、体液量や電解質に影響する場合があります。新しい薬の開始や中止、服用時刻の変更と症状が始まった時期を照らし合わせます。漢方薬、市販薬、サプリメントも含め、患者さん自身で中止・追加せず、主治医や薬剤師へ相談してください。

末梢動脈疾患・静脈血栓・神経障害など

末梢動脈疾患、静脈血栓症、糖尿病性神経障害、腰椎疾患、筋肉・関節の病気なども、足の痛みやけいれんとして現れることがあります。片脚だけの症状、歩行時痛、足先の冷感、色の左右差、しびれ、筋力低下、傷がある場合は、血管や神経の評価が必要です。

血液透析のご案内では、当院で透析中の患者さんの足を守る取り組みも紹介しています。

カリウムだけに注目しないための考え方

検索では「足がつる カリウム」と調べる方が多い一方、透析関連筋けいれんの臨床評価では、まず発症時刻、除水、血圧、体液量を確認し、次に浸透圧・Na勾配、Ca・Mg・Kを含む電解質、栄養・筋肉、薬、血流・神経を順に見ていきます。

足のつりだけで高カリウム・低カリウムを区別できない

「足がつったからカリウム不足」「症状がないから高カリウムではない」とは判断できません。動悸、胸痛、強い脱力、失神や意識変化がある時は、足のつりへの対処だけで済ませず、緊急性を判断してもらいます。

バナナ・スポーツ飲料・経口補水液・サプリで自己補給しない

バナナ、果物・野菜ジュース、スポーツ飲料、経口補水液、カリウム・マグネシウム・カルニチンのサプリメントは、電解質、水分、糖分、塩分の管理へ影響する場合があります。足のつりの自己治療として摂取せず、製品名や成分表示を主治医・薬剤師へ示して相談してください。

足がつった時の安全な対応

透析中:立たずに症状を伝える

透析中は急に立たず、スタッフを呼びます。左右と部位、発症時刻、冷汗・吐き気・めまい・胸部症状の有無を伝えると、血圧低下や除水との関係を確認しやすくなります。

無理なストレッチや強いマッサージをしない

一般的なこむら返りでは、痛む筋肉をゆっくり伸ばすと軽くなることがあります。ただし、関節、骨、足の血流、神経障害の状態によって安全な動かし方は異なります。透析中は回路と穿刺部もあるため、スタッフの指示に従い、反動をつけて伸ばす、器具で強く圧迫する、強く揉むことは避けます。

帰宅後:転倒を避け、強い症状は現在の透析施設へ連絡する

安全な姿勢を取り、現在の透析施設から事前に教わっている方法を優先します。ふらつきがある時は歩行、運転、入浴を避けてください。痛みが続く、片脚が腫れる・赤い・熱い、足が冷たい・変色する、脱力やしびれが続く時は早めに連絡します。胸痛、強い息苦しさ、失神、意識変化があれば119番を優先します。

繰り返す時に透析チームが確認すること

除水・ドライウェイト・透析間体重増加

透析開始から何時間後に起きるか、その時の血圧、除水量、透析間体重増加、目標体重との差、残存尿量を確認します。ドライウェイトや除水速度、透析時間は患者さんが変更せず、透析チームが全身状態を見て検討します。

透析間体重増加については、透析患者さんの体重管理のお話も参考になります。

血清Naと透析液Na、Ca・Mg・Kなどの検査

採血は一つの値だけでなく、普段からの推移、透析前後、症状が起きた日の条件を比較します。血清Naと透析液Naの関係、Ca、Mg、K、リン、アルブミン、貧血、酸塩基平衡などを、必要に応じて確認します。透析液の電解質濃度は医療者が個別に検討します。

栄養状態・筋肉量・薬・透析以外の病気

食欲、体重減少、筋力、歩行、食事内容、薬の変更、下痢や発熱などを確認します。片脚症状やしびれ・筋力低下がある場合は、足の脈、皮膚の色・温度、傷、腫れ、感覚、腰や関節も評価します。薬・サプリの開始や変更は自己判断せず、主治医や薬剤師へ相談してください。

足のつりを繰り返さないための予防策

塩分・水分と透析間体重増加を個別に見直す

透析間体重増加が大きいと、限られた時間内に多くの除水が必要になり、血圧低下や筋けいれんの負担が増える場合があります。塩分の多い料理、汁物、飲料、氷、口渇、尿量の変化を確認します。極端な飲水制限や食事制限は、脱水や低栄養につながるおそれがあるため、現在の透析施設で患者さんごとの目標を確認してください。

冷えと姿勢を整える

足が冷える、同じ姿勢が続く、足首に力が入る場合は、室温、掛け物、膝・足首の角度、足を置く位置をスタッフへ相談します。回路や穿刺部の安全を確保しながら調整します。

非透析日に無理のない運動を続ける

筋力や柔軟性の低下が関係する場合は、非透析日に無理のない歩行や足首運動などを検討します。ただし、心臓の状態、足の血流、関節痛、転倒リスクにより安全な運動量は異なります。足先の冷感、歩行時痛、傷、透析後のふらつきがある方は自己流で運動を増やさず、主治医へ相談してください。

原因を整理するための記録方法

痛みが強い時は記録より安全確保を優先し、症状が治まってからスマートフォンや手帳へ短く残します。次の項目が診療の手掛かりになります。

  • 右・左・両方のどこに起きたか
  • ふくらはぎ、足裏、足指、太もものどこか
  • 透析開始から何時間後、透析後何時間、夜間の何時か
  • 何分続いたか、翌日まで痛みが残ったか
  • 血圧、あくび、冷汗、吐き気、めまい、胸部症状の有無
  • 透析間体重増加、除水量、食事・飲料、便通、発熱や下痢
  • 薬やサプリの変更、歩行・運動量、冷え、姿勢
  • 何をすると改善したか、スタッフが行った対応

数回分の記録を透析施設へ見せると、透析条件、血圧、検査値、薬、生活要因を照らし合わせやすくなります。

専門医として

透析患者さんの足のつりは、「水分を取りすぎた」「カリウムが足りない」と一つの原因に決めず、体液・循環動態、浸透圧・ナトリウム、電解質、栄養・筋肉、薬、心臓・血管、神経を全身的に確認することが大切です。とくに透析中や終了間際の症状では、除水量と速度、血圧、ドライウェイト、透析間体重増加を優先して評価します。

本村内科医院では、日本内科学会認定医・総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医の資格を持つ医師が、当院で透析中の患者さんの症状と透析経過を確認します。

院長の経歴・プロフィールはこちら

多職種による支援

当院で透析中の患者さんについては、医師、看護師、臨床工学技士が、発症時刻、血圧、除水量、透析間体重増加、透析条件、検査値、薬、足の状態を共有します。食事・栄養や運動が関係する場合も、実際の状態を確認しながら必要な助言を行います。

スタッフ紹介はこちら

よくある質問

透析中・透析後の足のつりについて、患者さんから相談の多い疑問に回答します。

透析の後半に足がつりやすいのはなぜですか?

除水が進むにつれて循環血液量が減少し、血圧や筋肉への血流が変化することが一因として考えられます。浸透圧や電解質の変化も重なるため、発症時刻、血圧、除水量、透析間体重増加、ドライウェイトなどを透析チームが確認します。

低ナトリウム透析液が原因になることはありますか?

血清Naに対して透析液Naが低いと、透析中のNa・浸透圧の低下が大きくなり、血圧低下や筋けいれんに関係する場合があります。ただし、透析液Naを上げると口渇、体重増加、血圧上昇につながることもあります。絶対値だけでなくNa勾配と体液管理を含めて個別に判断します。

足がつる時はどの電解質を確認しますか?

カリウムだけでなく、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどを、症状、透析前後の推移、透析液濃度、薬、栄養状態と合わせて確認します。検査項目は患者さんの状態によって異なります。

カルニチンを補充すれば治りますか?

カルニチン欠乏は関連因子として検討されますが、補充によりすべての患者さんの筋けいれんが改善すると確立しているわけではありません。自己判断でサプリメントを使用せず、主治医へ相談してください。

足がつると高カリウム血症ですか?

足のつりだけでは高カリウム・低カリウムを判断できません。採血の推移、必要に応じた心電図、薬、食事、便通、透析条件を医療者が確認します。

帰宅後や夜中に足がつったらどうすればよいですか?

転倒しない姿勢を取り、現在の透析施設から教わっている方法を優先します。強く揉んだり、飲料・サプリを自己補給したりしないでください。強い痛みが続く、片脚の腫れ・赤み・熱感、足の冷感・変色、脱力がある時は早めに連絡し、胸痛、強い息苦しさ、意識変化があれば119番を優先します。

まとめ:カリウムと決めつけず、多因子を透析チームと確認する

透析中・透析後の足のつりは、除水と循環血液量、血圧、浸透圧・ナトリウム、Ca・Mg・Kなどの電解質、低栄養・筋肉量・カルニチンなどの栄養代謝因子、冷え・姿勢、薬、血流・神経の問題が重なって起こります。

透析中は立ち上がらず、その場でスタッフへ伝えてください。繰り返す時は発症時刻、血圧症状、除水、体重増加、食事・飲料、薬、運動などを記録し、ドライウェイト、透析条件、検査値、栄養・筋肉、血管・神経を順に確認します。

カリウム、塩分、経口補水液、Mgやカルニチンのサプリメントを自己判断で追加しないでください。片脚だけの腫れ・赤み・熱感、足の冷感や変色、強い脱力、胸痛、息苦しさ、失神・意識変化がある場合は、通常のこむら返りとして様子を見ず、早めの医療評価を受けてください。

症状をうまく説明できない時は、「いつ、左右どちらの、どの場所がつったか」「冷汗やめまいがあったか」だけでも伝えると、透析チームが確認を始めやすくなります。

ご予約・お問い合わせ

本村内科医院は、福岡県大野城市白木原、西鉄白木原駅から徒歩約3分の血液透析・腎臓内科クリニックです。当院で透析中の患者さんの足のつりについては、透析中はその場でスタッフへ、帰宅後は当院へご連絡ください。

現在ほかの施設で透析を受けている患者さんは、まず現在通っている透析施設へ連絡し、その施設の指示に従ってください。当院での透析導入、転入、旅行透析をご検討中の場合は、お電話でお問い合わせいただけます。

血液透析のご案内はこちら

📞 電話でお問い合わせ(スマートフォンからタップして発信できます)

▶ 診療時間のご案内はこちら

来院案内(春日市・太宰府市など福岡各地域からのアクセス)

当院は福岡県大野城市に位置しておりますが、近隣の春日市や太宰府市、福岡市方面からも通院しやすい環境を整えております。

西鉄大牟田線白木原駅から徒歩3分無料駐車場も完備(ご予約時にお電話でご確認ください)しておりますので、お車でのご来院も安心です。

アクセスの詳細はこちら

📞 お電話での相談はこちら

この記事を執筆・監修した人

田中 茂 (たなか しげる)

日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会透析専門医

福岡県大野城市「本村内科医院」院長。専門的な知見に基づき、慢性腎臓病(CKD)の管理から透析治療、生活習慣病管理、予防医療まで幅広い診療を行っている。

▶ 院長の経歴・プロフィール詳細はこちら

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME