血圧が高いと言われたことがある
高血圧は腎臓病の原因にも、腎臓病の結果としても起こる密接な関係があります。健診や医療機関で血圧が高いと指摘されたことがある方は、腎機能の確認も合わせて行うことが重要です。
高血圧と腎臓の深い関係
高血圧が続くと腎臓の細い血管(糸球体)に過剰な圧力がかかり続け、腎機能が徐々に低下します(高血圧性腎硬化症)。一方で、腎臓の機能が低下すると水分・塩分の調節がうまくできなくなり、血圧がさらに上昇するという悪循環に陥りやすくなります。
- 収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上が高血圧の目安
- 自覚症状がないまま進行することが多い「サイレントキラー」とも呼ばれる
- 腎臓病と高血圧が合併すると、互いに悪化させ合うリスクが高い
高血圧で起こりうる腎臓への影響
- 高血圧性腎硬化症:長年の高血圧により腎臓の血管が硬化し、腎機能が低下する
- CKD(慢性腎臓病)の進行促進:既存の腎臓病がある場合、高血圧が悪化を加速させる
- たんぱく尿:高い血圧により糸球体に過剰な負荷がかかりたんぱく質が尿に漏れ出す
放置するとどうなる?
高血圧を放置すると腎臓だけでなく、心臓病(心筋梗塞・心不全)や脳卒中のリスクも高まります。腎機能の低下が進行すれば最終的に透析が必要になる場合もあります。
当院での対応
当院では腎臓専門医が血圧管理と腎機能保護を合わせて診療します。
- 血圧測定
- 尿検査(たんぱく尿・血尿)
- 血液検査(腎機能・電解質など)
- 腹部エコー検査
- 降圧薬による適切な治療・管理
血圧が高いと言われたことがある方は、腎臓のチェックも兼ねてぜひご相談ください。
この記事を執筆・監修した人
田中 茂 (たなか しげる)
日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会透析専門医
福岡県大野城市「本村内科医院」院長。専門的な知見に基づき、慢性腎臓病(CKD)の管理から透析治療、生活習慣病管理、予防医療まで幅広い診療を行っている。
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