慢性的な疲れやだるさが続いている
慢性的な疲労感やだるさが続く場合、腎機能の低下が原因である可能性があります。腎臓が正常に機能しなくなると老廃物が体内に蓄積し、貧血や電解質異常などを引き起こして全身的なだるさの原因になります。
腎臓とだるさの関係
腎臓は老廃物の排泄だけでなく、赤血球の産生を促すエリスロポエチンというホルモンの分泌、体内の電解質バランスの調整、血圧の維持など多くの役割を担っています。腎機能が低下するとこれらの機能が障害され、さまざまな症状として現れます。
- 休んでも回復しない慢性的な疲労感
- 体がだるく、何をするにもしんどい
- 集中力や意欲の低下
- 息切れや動悸(貧血による)
腎機能低下でだるさが生じるメカニズム
- 腎性貧血:エリスロポエチンの産生低下により赤血球が減り、全身の酸素運搬能力が低下する
- 尿毒症:腎機能の低下により老廃物(尿毒素)が体内に蓄積し、全身倦怠感を引き起こす
- 電解質異常:カリウムやリンなどのバランスが崩れ、倦怠感や筋力低下が生じる
放置するとどうなる?
腎機能低下による倦怠感は、病気が進行してから現れることが多く、気づいたときには腎機能がかなり低下しているケースもあります。早期に受診して腎機能を確認することが重要です。
当院での対応
当院では腎臓専門医が倦怠感の原因を詳しく調べ、適切な治療・管理を行います。
- 血液検査(腎機能・貧血・電解質・尿毒素など)
- 尿検査
- 腎性貧血に対するESA(造血刺激因子製剤)による治療
- 食事・生活指導
疲れやだるさが続く方は、腎臓のチェックも兼ねてご相談ください。
この記事を執筆・監修した人
田中 茂 (たなか しげる)
日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会透析専門医
福岡県大野城市「本村内科医院」院長。専門的な知見に基づき、慢性腎臓病(CKD)の管理から透析治療、生活習慣病管理、予防医療まで幅広い診療を行っている。
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