腎臓病が進行していると医師に言われた
主治医から「腎臓病が進行している」と告げられた方は、不安に感じることと思います。しかし、適切な管理と治療によって透析が必要になる時期を大幅に遅らせることが可能です。腎臓専門医のもとでの管理が重要です。
慢性腎臓病(CKD)のステージと対策
CKDはeGFR(推算糸球体濾過量)とたんぱく尿の程度によってG1〜G5にステージ分類されます。
- G1・G2(eGFR 60以上):腎機能はほぼ正常。生活習慣改善・原因疾患の管理が中心
- G3a(eGFR 45〜59):軽度〜中等度の低下。血圧・血糖・たんぱく尿の厳格管理
- G3b(eGFR 30〜44):中等度〜高度の低下。貧血・骨ミネラル代謝異常への対応も
- G4(eGFR 15〜29):高度の低下。透析・腎移植の準備・情報収集を開始
- G5(eGFR 15未満):腎不全。透析または腎移植が必要な段階
腎機能低下を遅らせるための管理
- 血圧管理:130/80mmHg未満を目標。ACE阻害薬・ARBなど腎保護効果のある薬剤を選択
- 血糖管理:糖尿病がある場合HbA1c 7%未満を目標。SGLT2阻害薬は腎保護効果あり
- 食事療法:塩分制限(6g/日未満)・たんぱく質制限(ステージに応じて)
- 禁煙:喫煙は腎機能低下を加速させる
- NSAIDs(解熱鎮痛薬)の回避:腎機能を悪化させる可能性がある
当院での対応
当院では腎臓専門医が現在の腎機能を詳しく評価し、ステージに応じた最適な管理プランをご提案します。
- 定期的な腎機能・尿たんぱくの評価
- 合併症(貧血・骨ミネラル代謝異常・高血圧)の管理
- 腎臓病療養指導看護師・管理栄養士との連携
- 透析が必要になった場合の事前準備・説明
腎臓病の進行が心配な方は、ぜひ早めにご相談ください。
この記事を執筆・監修した人
田中 茂 (たなか しげる)
日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会透析専門医
福岡県大野城市「本村内科医院」院長。専門的な知見に基づき、慢性腎臓病(CKD)の管理から透析治療、生活習慣病管理、予防医療まで幅広い診療を行っている。
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