治療法決定プロセスの変化―SDM(shared decision making)共同意思決定

 現在血液透析をされている方がこの治療を初めて受けられたとき、ご自身あるいは周囲の近しい方の意思が反映されていたかどうか、少なくとも30年前はほぼ医療を行う側の主導で行われていたと思います。多くの方は自分の腎臓がどの位弱っているかをご存じない状態で、救命優先という形での治療選択になる例が多かったと思います。日本の場合多くは血液透析が選択されていたと思います。

 血液透析は尿毒症による死亡を回避し生命予後改善に大きく寄与しましたが、心血管合併症に対しての予防効果は限定的でむしろある意味では負担をかける治療法でもあります。透析による治療の期間が長期化することにより、治療を受けられる方の生活の質、ライフスタイルを限定してしまうことも問題となっています。

 近年CKD(慢性腎臓病)が身近な病気であることが認識され始め、腎代替療法(血液透析、持続腹膜透析、腎臓移植)に対する距離感も昔より縮まったように感じています。インターネットや、SNSによる知識取得の手段が広がり、腎不全治療を行っている側も一方的な説明ではなく、治療法を受ける方個々の情報提供を受けながら双方の話し合いでその方の状況に最も適した治療方法を決定するという方向に考え方が変わってきています。

 上記の3つの治療法がそれぞれ問題を抱えながらも選択の対象となる治療となってきたからだともいえると思います。将来は臓器再生医療もその対象となってくるかも知れません。

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