開院20年を迎えて。

当院は、透析診療と腎臓内科の専門医院として平成31年で開院20年を迎えます。
当医院を信頼して診療に通ってくださる患者さん、およびご家族の方々、薬品や医療機器などを供給していただいている会社の皆様、暖かく迎えていただいた地域の方々に改めて感謝申し上げます。

開院当初から20年間で、透析治療の環境も大きな変化がありました。医療、技術の進歩により、透析機器の充実、ダイアライザーの材質の向上、透析液がきれいな純水である事の大切さなどが分かり、透析診療が始まった40年前に比べ、患者さんの身体の負担が少なくなり、尿毒症でお亡くなりになる方がいらっしゃらなくなりました。

当院の20年間の取り組みとしては、透析患者さんの血管、心臓、骨、皮膚、足、血液(貧血)などさまざまな部位に起こる合併症の予防や治療を行い透析生活が少しでも過ごしやすいものにしていくように取り組んで参りました。
また安全な透析を行うための、透析諸条件の設定を考え、透析での除水量を一定量に制限し、透析液の清潔度を出来るだけ高め、基本的には5時間透析をお勧めしてまいりました。患者さんの平均年齢が高齢となり、今後もこの考え方の必要度は増していると思っています。

透析治療は腎臓を治す治療ではありません。患者さんご自身また周りの方々の負担にもなることは事実ですが、透析と上手に付き合いながらご自身が選択した生活を有意義に送られている方も数多くいらしゃいます。

私たちが患者さんの立場に立つことはできませんが、透析治療をしていることがマイナスだとの思いを、少しでもプラスにできるように、馴れ合いではなく、専門の立場から、心の通った診療、看護をこれまで以上に行ってまいりたいと思っております。

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