2年前にもこのテーマをとりあげましたが、年々体温を超えるような暑さが容赦なく続き、
透析患者さんにとっては体調管理がとくに難しい時期だと思います。
一般的な熱中症対策とは違う点を再度確認し、この時期を乗り越えて頂きたいと思います。
熱中症にならないためのチェックリスト
1. 暑さに負けない「基礎体力」をつけましょう
バランスのとれた食事や十分な睡眠を心がけ、普段から適度な運動で「体づくり」をしておきましょう。
2.「気温」や「熱中症指数」をチェックしましょう
各地域で出された警報などにも耳を傾けてください
3. 水分や塩分の摂り過ぎには注意しましょう
猛暑であっても、水分や塩分の摂り過ぎには気をつけましょう
水分を摂りたくなった時には、
① まず涼しい場所に移動したり、冷却グッズなどで体を冷やしたりします。
② 水分を摂る時にはがぶがぶ飲まず、少しずつ、ゆっくり飲むのがポイントです。また、うがいをして口内を水分でうるおしましょう。
③ 氷を一個なめるのも工夫の1つです。
④ 熱中症対策で広く推奨される「スポーツドリンク」は塩分の摂り過ぎにつながりますので避けた方が良いでしょう。
4. 体重や血圧をこまめに測って管理しましょう
暑いと水分の摂取量が増えてしまいます。また、汗をかくと血圧が下がることがあります。毎日欠かさず測定し、記録しましょう。
5. 屋外だけでなく室内の温度は適温かどうかチェックしましょう
猛暑では過度な節電は控えて、がまんせず空調機器を使うことも大切です。
(設定温度28度以下、湿度60%以下が適温とされています)
6. 屋外の運動や炎天下での活動は避けましょう
透析患者さんは体温調節が難しくなっている方が多くみられます
7. シャントの管理に気をつけましょう
汗をかいたり、冷房を使用することによるシャント閉塞の可能性があります
引用・キッセイ薬品工業(株) 透析新ライフより