透析患者さんの熱中症対策 2021.08.25 トピックス, 看護師 最高気温が30℃を超える真夏日が年々多くなってきています。暑さを避け、体調の変化に注意をしましょう。 〈熱中症とは〉 暑い場所にいる時・いた時に、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能がうまく働かなくなることにより、 体内に熱がたまり、頭痛、吐き気やだるさなどの様々な症状が現れてくる状態です。 〈熱中症にならないために〉 *暑さを避ける 屋外では、日陰を選んで歩いたり、帽子をかぶったりしましょう。暑い日に屋外に長時間いたり、炎天下で活動することは危険です。 屋内ではエアコンや扇風機を使ったり、カーテンで直射日光を防いで暑さを避けましょう。 *体の蓄熱を避ける 通気性が良く、吸水性・速乾性に優れた素材の下着や服を着るなど服装を工夫しましょう。 〈透析患者さんが熱中症予防で特に気をつけるべき点〉 ★汗をかいていない・少ないとき 意識していつもより水分を多くとる必要はありません。また、多量の発汗、下痢、嘔吐がなければ、体から失われる塩分(ナトリウム)の量は多くないため、あえて塩分を意識して多く摂る必要はありません。水分摂取にはナトリウムやカリウムの含まれない(少ない)、水や麦茶などが向いています。 ★汗をたくさんかいたとき 汗をたくさんかいて体重がドライウエイトよりも減った場合は、減少した分を補給するイメージで少しずつこまめに、体重を量りながら水分を摂りましょう。汗をたくさんかいた場合は、透析治療中の方も一般の方も、体からナトリウムなどの電解質も失われるため、スポーツドリンクを少しずつ飲むのもよいでしょう。 ただし、商品によっては透析治療中の患者さんにとって塩分(ナトリウム)、カリウム等が多く含まれているものもあるので注意が必要です。 トピックス, 看護師 2021年7月メニュー前の記事 2021年8月メニュー次の記事