最近テレビで笑点メンバーの落語家林家たい平さんが腎臓病健診を勧めていますが、その中で言われているように腎臓病にはあまり自覚症状がありません。
当院の外来を受診される方の多くは健康診断の尿検査や血液検査での異常(タンパク尿、血尿、血清クレアチニン値の上昇)を指摘され受診を勧められた方です。
尿検査は腎臓の病気を早い段階で診断できる敏感な検査ですが腎臓に異常がなくても、運動や、発熱によってもタンパク尿が生じることがあります。
この異常が朝起きてすぐの排尿でみられる場合には腎臓病である可能性が高くなります。
腎臓の病気の多くは治療することが難しく、自覚症状が少ないこともあり、そのまま放置されていることが多いのですが、最近は例えばIgA腎症など原因によってはほぼ治療可能な病気も出てきました。
また腎障害の大きな原因の一つである糖尿病性腎症も早い段階で対応できれば病気の進行をかなり遅らせることが出来るようになってきました。
また、ある程度腎臓病が進んだ段階でも血圧の管理、貧血の管理、塩分やカリウム、リンなどの管理により、透析など腎臓の肩代わりが必要な状態に至るまでの期間をかなり遅らせることが出来るようになってきています。
尿の異常、腎臓に少しでも不安がある方は一度ご相談ください。