医療機器保守点検年間計画 コンソール定期点検が終わりました

医療安全推進週間」令和4年1120日(日)~1126日(土)

厚生労働省では、「患者の安全を守る」ことを中心とした総合的な医療安全対策を推進するため、2001年から各関係者の共同行動を「患者の安全を守るための医療関係者の共同行動(ペイシェント・セーフティ・アクション)」と命名し、様々な取り組みを推進しています。その一環として、医療機関や医療関係団体等における取り組みの推進を図り、また、これらの取り組みについて国民の理解や認識を深めていただくことを目的として、11月25日(いい医療に向かってGO)を含む1週間を「医療安全推進週間」と定めています。
(厚生労働省HPより)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryouanzen2022.html

これに伴い今回は、医療安全に関するお話をさせていただきます。
患者さんが透析しているときに使用する機械をコンソールと呼び正式名称は、透析用監視装置といいます。人が定期検診を受けるようにコンソールも定期点検・部品交換を行わなければなりません。使用時間で交換しなければいけない部品や決められた頻度で交換しなければいけない部品があります。医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律をもとに、メーカー推奨や透析現場での経験にのっとり定期点検計画し部品交換を行うのが臨床工学技士の仕事でもあります。

「臨床工学技士」とは、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者をいう。とあります。定期点検を行うことで医療安全の確保を行っています。

当院のコンソール
日機装社製:DCS-100NX=18台・DCS-27=2台
東レメディカル社製:TR3000MA=11台・TR3300M=9台

 今年度の定期点検はそれぞれ、購入からの使用期間の年月で部品交換を全装置行いました。点検は1台に2~3時間かかります。

<今年度のコンソール定期点検計画>

写真は、DCS-100NXとTR3300M の交換部品です。

緻密に計算し配置されたそれぞれの機械の部品を交換します。交換した後は、正確に取り付けられたか点検し調整を行います。調整は基準値になるまで何回も繰り返し行います。この微調整が治療に大きく影響します。

手で持っているのは基盤です。コンソールを制御する大事な部分です。ほこりがたまると故障の原因になるので定期的に、院外でほこり取りを行っています。
点検・清掃は医療安全確保のため必要不可欠な作業です。より良い医療を提供したいという思いで患者様がいない時間にこっそり行っています。
治療の合間にコンソールは頑張ってくれているなと思っていただければ幸いです。
他にも治療に必要な機械はあるので別の機会にお話しさせていただきます。

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