2022年は12月にサッカーのワールドカップが開催され日本チームの活躍はひとすじの希望とはなりましたが、世界中コロナ感染は衰えを知らず2023年は先行きが懸念される船出となりそうです。
昨年は相変わらず新型コロナウイルスに追い回された一年でした。
デルタ株からオミクロン株に主役が移り、確かに弱毒化の傾向はあり、国は経済を回復すべくコロナとの共生に舵を切り、ワクチン接種を普及することで事態を打開しようとしています。
しかし、ウイルスの感染力は増しており多数の合併症をかかえており、感染弱者と言える透析患者さんにとっては大変な脅威でインフルエンザと同じという訳にはいきません。
透析患者さんの多くはワクチン接種を受けていますが、それでも免疫力低下、循環器疾患などの合併症のために状態が悪化する方の比率は高く、集団で密室での治療を余儀なくされる患者さんとしては大変リスクが高い状況が続いています。
実際につい先日も状態の悪化のため当院での対応が困難となった例では通常引き受けて頂ける病院はどこも満床で送り先を探すのに苦労したといった経験をしました。
コロナとの折り合いをどうつけていくかまだ明確な答えはみえず、手洗い、うがい、マスク着用、換気など今迄の経験をたよりに手探りで危険率を最小化していく対応を続けていかざるを得ません。
諸事情の改善で少しでも明かりがみえてくる一年になることを願っております。