透析患者さんにお出しするお薬について

腎不全の患者さんは透析治療を受けられることで、身体の老廃物や水分を処理することが出来ますが、腎臓の働きをすべて代行できる訳ではありません。
腎不全は合併症を伴う事が多く、患者さんに服用して頂くお薬も多くなります。

たとえば、高血圧はそのままにしておくと脳や心臓などの血管を痛めます。体重管理だけでは不十分なときは血圧を下げる薬を使います。
糖尿病から腎不全になった方も、大切な血管を守るために引き続き血糖を調節する目的でインスリン注射や血糖を調節する飲み薬を使うことがあります。
同様に血管を守るために、コレステロールなどの脂質代謝異常を整えるお薬も大切です。

腎不全になるとお魚やお肉、乳製品などのタンパク質に含まれるリンが身体にたまってきて、骨を弱くしたり、血管や心臓の石灰化を進めたりします。
身体を維持するためには、一定量のタンパク質を取りながらリンの蓄積を防ぐため腸からリンの吸収を抑える薬と不足するビタミンDの摂取が必要です。

それ以外にも、かゆみを抑える薬、痛みを抑える薬、便秘の薬、睡眠の為の薬等あれやこれやと薬が増えることがあります。
これらのお薬を出すときに注意していることは次の通りです。

①不必要なものは出さない。
②腎不全であることの配慮(量、投与間隔の調整など)
③患者さんの自覚症状の聴取(個人差、個々の事情を考える)
➃薬剤事情の変化(進歩あるいは考え方の変化、禁忌、副作用の追加、適応症の追加等)、投与開始時は慎重に
⑤薬の相互作用

腎不全のない患者さんでは適正となる量をお出ししても、腎不全の方は場合によっては多すぎて事故になることもあります。
みなさんにはご自身での市販のお薬の購入は控えていただきたいと思いますが、どうしても必要なら、
他の医療施設で処方を受けた場合も含めて当院にご連絡ご相談頂きます様お願い致します。

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