第24回日本腎不全看護学会学術集会・総会に参加してきました。

約2年前より、大会の実行委員長として大会運営に関わり、
2021年11月13日(土)・14日(日) 福岡国際会議場にて開催されました。
今回のテーマは「慢性性と緩和ケアを考える一腎臓病と生きる人とともに」でした。
以下に、大会長中村光江先生(日本赤十字九州国際看護大学)のご挨拶を抜粋紹介いたします。
『日本の高齢化が進み、人生の最終段階における医療・ケアについての関心が高まっています。腎臓病領域においては、末期腎不全の人々の終末期に関する議論が活発となり、本学会においても、治療選択の意思決定支援やエンドオブライフケアに関する研修を多数開催してきました。海外で定着しつつあるACP(アドバンス・ケア・プランニング)やSDM(共同意思決定)という概念も広く紹介されています。
ACPやSDMのプロセスには、長期にわたって病気とともに生きる慢性性という視点が必要です。また、最期までその人らしく生きることを支え、最善のQOLを実現するためには、緩和ケアの概念が重要です。緩和ケアはがん医療・看護の中で発展してきた歴史があり、非がんの一つである腎臓病看護の領域においてもこれからの議論が必要な課題です。
第24回大会では、慢性性という視点から、慢性腎臓病を持つ人のエンドオブライフケアおよび緩和ケアについての考えを広げ、深めていく機会にしたいと考えております。』
上記のテーマのもと、当日はハイブリッド開催となり、参加申し込み約1600名、現地参加約200名、延べ参加人数300名ほどになりました。特別講演、教育講演、シンポジウム、交流集会などは、現地参加が久しぶりなこともあり、活発な意見交換が行われました。また、この様子はLIVE配信され、2021年11月26日から12月13日まではオンデマンドで配信されます。
腎臓病領域での緩和ケアは、まだまだこれからの部分であり、学びの多い学術集会になったと感じております。今後も引き続きスタッフ一同学びを深め、研鑽に努めていきたいと考えています。

看護師長 山口洋子

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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